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ロケットの打ち上げコスト比較【SpaceXのロケットはコストが低いが・・・】

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「ロケットの打ち上げ費用ってどのくらいなの?」とか「SpaceXは再利用ロケットをつくっているけど、どれくらい安くなるんだろう?」

↑こんな疑問に答えます。

私は、宇宙関連企業で約5年間プログラマとして働いてきました。

宇宙関係の情報は、仕事でも入ってきますが、個人的にも集めてきました。

今回は、日本の主力ロケットH-IIA,H-IIBロケット、さらに、2020年度に初号機打ち上げ予定のH3ロケットと、アメリカのSpaceX社のロケット、Falcon9で比較してみます。

もし、日本のロケットをよく知らない場合は、以下を見てみましょう。

⇒H-IIAロケット(JAXAホームページ)

⇒H-IIBロケット(JAXAホームページ)

⇒H3ロケット(JAXAホームページ)

Falcon9のことを知りたい方は以下をどうぞ。

現在の日本のH-IIA/Bロケットの打ち上げコストは約100億円です。

そしてH3ロケットはそのコストを半分の50億円以下にすると宣言しています。

一方Falcon9は、一部再使用可能なロケットですが、約70億円のコストがかかっています。

ロケット名 打ち上げコスト
日本 H-IIA/B 約100億円
日本 H3 約50億円(予定)
アメリカ Falcon9 約70億円(再使用)/約100億円(使い捨て)

ロケットの打ち上げコスト比較




先ほどの表からすると、H3ロケットが一番コストが低くなります。

でもまだ打ち上げたことがないので、わかりません。

元々、Falcon9も計画当初は1回の打ち上げ費用は30億円と宣言していましたが、結局このくらいになっています。

H3ロケットも、50億円で収まるかと言われれば疑問です。

Falcon9は再使用可能ロケット

Falcon9は、アメリカの民間企業のSpaceX社が開発したロケットです。

特徴は、なんと言ってもこれまで一度打ち上げたら捨てていた1段ロケットを再使用することができる点です。

これによって、普通なら100億円かかるところを、70億円まで抑えられているということのようです。

YouTubeなどの映像を見たことがある人は、自動的にロケットが決められた場所に着陸する映像で感動しましたよね。

Falcon9のコストを下げている理由はそれだけではない?

70億とか100億とかの値段は、十分な利益を得られる価格として、設定されているようです。

なので、実際に"利益を出しつつ、売ることが可能な"値段はもう少し低いと思われます。

ここで重要なのは、

再使用だけがコストを下げる要因ではない

ということです。

それは、

エンジンの価格をかなり安くできている

ことであると思われます。

Falcon9には、10基のエンジンがついていますが、全部でおよそ10億円以下だそうです。

たいていのエンジンのコストは、公表されていないのですが、NASAのプロジェクトで、一部開示されているものから推測した値段です。

こでは同じサイズのエンジンの5分の1ほどで、かなり安いです。

かっこいい

宇宙好きなら、再使用エンジンの着陸映像にロマンを感じた人も多いと思います。

純粋に「かっこいい」ですね。

FalconHeavyのこの映像も必見です。

H3ロケットのコスト低減

H3ロケットは現在のH-IIA/Bロケットの半額で打ち上げると言っています。

今のところ、日本のロケットで、Falcon9のような再使用をするロケットは考えられていないようです。

おそらく技術的にかなり難しいのと、使い捨てにすることによる、量産のメリットを取ることにしているのでしょう。

再使用をするなら、ロケットエンジンで戻ってくるのではなく、普通に翼をつけて滑空することで戻ってくるような形は考えられてはいるようです。

すでに退役したスペースシャトルが地球に戻ってくるときのようなイメージです。

H3ロケットのコストの減らし方

  • メインエンジンのコスト削減
  • 固体ロケットSRBをイプシロンと共用
  • 人件費削減

H3ロケットのメインエンジンは、「LE-9」と呼ばれるもので、現在のH-IIA/Bロケットで使われている、「LE-7A」より、性能を上げながら、コストを20%カットしています。

その他、補助ブースターで横についている固体ロケットエンジンを、イプシロンロケットの個体エンジンを使用するなどによって、コスト減を図っています。

⇒イプシロンロケット(JAXAホームページ)

あと、コストに効いてくるのは、人件費で、打ち上げ運用などに必要な人数を減らす努力もなされています。

まとめ

 





世界的に、ロケットの開発競争が過熱してきています。

これからどんどん宇宙にロケットが打ちあがり、ビジネスも広がっていきます。

その時に生き残るのはやっぱり安いロケットです。

今回のまとめは、

  • Falcon9は1段ロケットの再使用と、メインエンジンの低コスト化によって、全体のコストをかなり抑えている。
  • H-IIA/Bロケットは100億円の打ち上げ費用がかかる。
  • H3ロケットはH-IIA/Bの半分の50億円で打ち上げようとしている。

です。

今後、ロケットの低コスト化の手法は、再利用よりもエンジンの低価格化がカギになると個人的には思っています。

でも再利用は見ていてかっこいいのでSpaceXには頑張ってほしいですね。

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