「妊娠してからも仕事してるけど、いつまで仕事していいんだろう」とか「妊娠中の仕事をするならどんなことに気を付けるべきなの?」、「妊娠中に夜勤はやってもいいの?」
↑こんな疑問に答えます。
私は、看護師で、妊娠後も働いていました。
しかし、妊娠24週で切迫早産の診断を受け、そこから3週間ほど入院となりました。
その経験から、妊娠中にどのように過ごし、仕事とどう向き合うべきかを解説します。
看護師は仕事内容がハードで、仕事をする以上楽をするのが難しい職業である場合が多いです。
日本医労連が2017年に看護職員33,402人を対象に行った調査では、切迫早産となったのは30.5%、流産となったのが10.0%と非常に高い確率で「順調」な出産とはならない結果になっています。
もちろん看護師以外の仕事をしている妊娠中のすべて方に、この記事は有益だと思います。
Contents
妊娠20週以降にも仕事をするなら気を付けるべきこと
まず、いつまで仕事をするかですが、出産後も仕事を続けるかどうかで変わってきます。
産後も続けるなら、産休・育休中の手当てが直前の数か月の給料によって決まるような場合があります。
普通に働けば、残業や夜勤の手当てで、給料が基本給より高いのが一般的です。
その場合はできるだけ長く働きたいという人が多いです。
「順調」ならば34週くらいまで働くのが一般的なようです。
長く働くことには、メリットとデメリットがあるので、自分の体と相談しながら、いつまで働くかを決めましょう。
長く働くメリット
出産の前に、できるだけ長く働くメリットは
- 産休・育休中の手あての充実
- 「適度な運動」になる
- 社会とのつながりによる自己実現
といったことが挙げられます。
やはり、金銭的・精神的なメリットが大きいです。
長く働くデメリット
逆にデメリットは、
- 生活が不規則になる
- 妊娠前より疲れ・ストレスがたまりやすい
のようなことが挙げられます。
これらは全て、
切迫早産・早産につながり、
その他にも妊娠高血圧症候群・赤ちゃんの発育不全
のリスクも高めます。
私は、妊娠中にもわりと普通に働いた結果、切迫早産となりました。
働くなら気を付けるべきこと
妊娠しても、働かないといけない状況だったり、働きたい状況である場合には以下を実行しましょう。
- 時差通勤など、勤務形態を変える
- 仕事内容を最大限配慮してもらう
- おなかに違和感を感じたら病院で診てもらう
1と2は会社によっては難しいかもしれませんが、「母健連絡カード」というものがあります。
これは、医師の指示事項を適切に事業主に伝達するためのツールです。
担当の医師に記入してもらうことで勤務形態を変えること、仕事内容への配慮など、妊娠と仕事を両立して継続していくために必要なことを、会社に対して要請できます。
https://www.bosei-navi.mhlw.go.jp/renraku_card/
普通に会社の上司に言って、配慮してもらえるなら、それでよいです。
3に関しては、私が実際に経験したことです。
入院になる前に下腹部に痛みを感じたため、受診したところ、切迫早産が発覚したのです。
みなさんも、大丈夫だと自分で判断せずに一応受診してみましょう。
夜勤をする仕事の場合
夜勤については、生活リズムの乱れを招くことや、長時間労働によって疲労がたまりやすいため、少なくとも回数を減らすことをおすすめします。
妊娠中の骨盤ケア
妊娠中は、妊娠初期から骨盤ケアをすることをおすすめします。
切迫早産にならないためには、働き方を変えるなど、体力・精神力を落とさないようにすることが第一です。
それに加えて、骨盤ケアを行い、子宮や骨盤をケアすることで、切迫早産のリスクを軽減することができます。
私は入院してからそれに気が付きました。
切迫早産になるとどうなるか
切迫早産になると、場合によっては即入院を言い渡され、絶対安静が必要になります。
状態によっては、点滴で薬を常時投与しながらベッドからほぼ動くことができなくなります。
私の場合は点滴まではせずに済みましたが、ベッドからほぼ動けない絶対安静の状況が何週間も続くことの大変さを思い知りました。
その時の状況は、
お風呂や歯磨き、トイレ以外は基本ベッド上安静
これが想像以上につらいです。
動けないことによるストレス、筋肉の著しい衰え、便秘、腰痛など、つらいことが重なります。
そして長期間それから逃れることができません。
入院中は同じ苦しみを共有できる、他の切迫早産になった方とインスタを通じて励ましあったりしていました。
あと、旦那に休みのたびに面会に来てもらいました。
もし、切迫早産になってしまったら
切迫早産と診断されてしまったら、おそらく入院になるにしろ、自宅安静になるにしろ、ベッドでほとんど動かない生活になります。
そうなると子宮や骨盤が重力で横に広がり、
- 頚管長がより短くなってしまう
- 赤ちゃんが子宮内で骨盤位となり、帝王切開となる
といったリスクがあります。
なので、いっそう骨盤ケアが重要になります。
これについては、以下の記事でも解説されています。
少しでも長く妊娠を継続できるように、頑張りましょう。