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【新社会人へ】ミスへの対応は「自主対応」が重要【ヒューマンファクタ】

更新日:

私は現在社会人5年目で、ほとんどの期間、ある宇宙関連ソフトウェアの開発に携わってきました。

また、ヒューマンファクターセミナーを毎年受講し、ミスに対する考え方を学んできています。

そこで得られた知見を、「新社会人だったころの自分に、ミスへの対応方法を伝えるとしたら」という視点で書いていきたいと思います。

まだまだ経験の浅い若造ですが、これから新社会人として働き始める方や、まだ1,2年目で社会人になりたての方に役に立つ、ミスに対する考え方をお伝えできればと思います。

皆さん仕事や、普段の生活で、ミスすることってありますよね?

ではもしあなたの子供(5,6歳くらい)が何かミスをした場合にどう対応しますか?

(子供がいなくても子供がいると仮定して考えてみてください)

例えばテーブルの上のコップを倒して水をこぼしてしまったとしましょう。

どれが良いかではなく、あなたが実際にしそうな行動を選んでみてください。

  1. 叱る
  2. すこし叩いて叱る
  3. 叱らずに、なぜこぼしてしまったかを伝える

どれがいいかは、なんとなくわかりますかね。

もちろん、正解はありませんが、あくまで、私個人の考えを説明していきます。

最近の体罰の問題などがメディアなどでも問題視されていますから、2が良いという人は少ないでしょう。

しかし、実際にあなたが行動するパターンを考えて、2番をしない人ってどれくらいいるのでしょう。

多くの人は1か2の行動をとっているのではないでしょうか?

もうお分かりかもしれませんが、何かアクシデントが起きた場合の対処で正しいのは3番が最も良いでしょう。

理由は、

ミスの防止には「自主対応」が必要だからです。

この記事では、人がミスをしてしまうものである以上、それに対してどう向き合うべきかを解説します。

これを読んで明日から会社で意識することで、ミスを減らす材料になりますので、ぜひ読んでみてください。

ミスへの対応は「自主対応」が重要





はじめに出した問いに対して、私は3番が最も良い選択であるといいました。

そういうと、

 

「子供って言うことを聞かないから何かしら罰を与えないと」とか「現実的には叱らないと無理」

 

と言う人がいると思います。

確かに、子供ってあまり言うことを聞いてくれませんよね。

ただ、長期的に考えてこれから「未来に同じミスをしないために」という視点の場合、私は3が最も効果的であると思っています。

子供は水をこぼしてしまったことに対して叱られると、

「水をこぼしたらいけないんだ」

と思いますよね。

それ自体は良いのですが、これで次からすぐに同じことをしないように行動できるでしょうか?

おそらく多くの子供は同じことを起こしてしまうでしょう。

一方、水をこぼしたときに、例えば

「君が水をこぼしたのは、テレビに夢中になってテーブルを見ていなかったからだよ」

と言うと、子供は次からテレビを見ながらテーブルに近づく時は気を付けてくれる可能性が高くなります。

つまり、「自分でミスする状況に気づく」という自主対応のマインドを作ってあげるのです。

簡単のために子供の例を出しましたが、大人に当てはめるとどうでしょう。

チームで働く時のミスへの対応

社会人になると、ほとんどの場合チームで仕事をします。

そういったときにはリーダーやマネージャーといった役職の人の仕事は、メンバーを率いて仕事を成功に導くことですが、その過程で生じるアクシデントへの対応も重要な仕事です。

私は、正直新人のころにはそのような意識は持っておらず、とにかく指示されたことを頑張るだけでした。

それが悪いわけではありませんが、今になって、そのころから少しでもそういった「視座の高い」意識をもって仕事をしていれば、もっと上手く仕事ができたと思うので、これを読んでいる方にはそのような視点を持つことをおすすめします。

では、ミスが発生した時の対応方法を説明します。

責任追及は先行させない

例えばチーム内で、誰かが大きなミスを犯し、納期に商品を届けられないなどによって、客先に謝罪しなければならないという場面に遭遇したとします。

まずは、客先へ謝罪するのが第一になりますが、次の行動でやってはいけないのが、

責任追及、つまりは「犯人捜し」

です。

ついついやりがちですが、これはある意味ミスした人を罰することになります。

子供の例でも触れたように、罰することでは未来のミスを防ぎきるのは難しいです。

やるべきは事故調査

なので、次にやるべきは事故の調査です。

どうやってやるかは、できるだけ時系列にそって、事象を追いかけていくのが良いでしょう。

20XX年〇月10日 チームミーティングを行ったが、Aさんは不在

20XX年〇月11日 Aさんに前日のミーティング内容をBさんが伝えたが、××社への商品のを発注個数を千個間違って少なく伝えてしまった。

20XX年〇月15日 発注数の間違いに気づき、Aさんは追加で注文をした。しかし、上司への報告は怠った。

20XX年〇月30日 先に注文した商品への自社ソフト組み込みは完了したが、追加商品は来週にならないと届かない。←納期まであと1週間

上司Cさんはようやく事態を把握するが、今週までのソフト組み込みの工数しか考慮しておらず、人員が確保不能であることに気づく。

実際には上記のような初歩的なアクシデントは起こりにくいとは思いますが、あくまで例としてご容赦ください。

こう書き出してみると、問題点がいくつも思い浮かびますよね。

実際にはもっと時間を細かく区切って洗い出し、整理することが必要な場合もあるでしょう。

例えば入社1年目の社員にここまでのマネジメント的なことを考えて事故の調査をしろということはないでしょうが、このような流れの視点を持っておくことは有用であると思います。

さらに詳しく知りたい方は、「M-SHELLモデル」でググってみましょう。

おすすめのサイトは以下です。

https://seisangenba.com/m-shelmodel/

もっと普段の業務に落とし込む

上で書いたような、マネージャー視点のようなことをいきなり求められても困りますが、普段の業務に落とし込むこともできます。

例えばあなたがあるソフトウェアを作っていたとします。

きっちり作ったはずなのに、テスト段階になって、バグがぽろぽろ出てくることもあります。

そんな時に、

何月何日の作業で、何の機能のコードを作成した時にバグをたくさん起こすコードを書いてしまったか

を振り返ることが、今後同様のミスを減らす最短距離です。

このとき、できるだけ客観的に振り返りができればより良いです。

新人のころは、とにかくたくさんのことを経験して、ミスをたくさんすることが成長のカギだと思っています。

ミスをするのは人間なので当たり前で、じゃあ次にどうするか考えて改善していけるのが社会人に求められるスキルの一つです。

次の章はおまけ的な要素なので、ここまででよく理解した方はまとめの章まで飛ばしてください。

おまけ【ミスに対して罰を与えることは事故防止にはつながらない】

実際の社会でも、法律によって人に罰を与えるケースはあります。

私が言いたいのはあくまで、意図しないミスに対して罰を与えることであって、悪意を持って犯罪を犯した人にまで「罰は意味ない」と言っているわけではありません。

業務上過失罪は再発防止に効果なし

では、業務上過失罪はどうでしょう。

これは、運送トラックによる事故など、業務中に起きた事故に対して、それを罪として裁く法律です。

おそらく、この法律は、

  • 危険な作業をする人が、人にけがをさせたり、命を奪ったりしないように意識させる、抑止的な効果
  • 被害にあった人や、遺族の心情をおさめる効果

などのための法律であると思います。

しかし、一つ目の「抑止的な効果」ってあると思います?

おそらく事故を起こしたいと思って起こす人なんていませんから、元々事故への抑止をする必要性はほとんどないのではないでしょうか?

この法律があることによって、事故が減るとは思えません。

今の社会では、

事故

犯罪捜査

刑事処罰

の流れになっていますが、私の思う理想は

事故

事故調査←当事者でなく第3者目線で

再発防止

の流れです。

まとめ




ここまでのことをまとめると、

  • ミスを減らすには「自主対応」が必要
  • ミスに対しては、客観的な調査が有効
  • ミスした人に罰を与えても再発防止にはならない

です。

皆さんも、罰を与えてミスを減らす思考から、自らミスに対して向き合って調査していくことで、将来のミスを減らしていきましょう。

ヒューマンファクタや、事故防止について、さらに詳しく知りたい方は、以下の本がおすすめです。

宇宙関係を中心とした、ソフトウェアが要因の事故について、多くの事例付きで説明された本です。

全ての業界においても参考になる本ですので、ぜひ読んでみましょう。

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