「赤ちゃんの肌ってもちもちしているけどスキンケアって必要なの?」、「保湿剤ってどんなものを使えばいいの?」
↑こんな疑問に答えます。
赤ちゃんの肌はとてもデリケート
肌トラブルとアレルギーは関係している
薬局などに「あかちゃん肌になれる○○」などと書いてある化粧品などもありますよね。
私も働く前までは赤ちゃんの肌ってみずみずしくてもちもちしていてうらやましい!
と思っていました。
でも実際はとてもデリケートです。
赤ちゃんの時のスキンケアの仕方で、その後の生活を左右してしまうかもしれません。
私は地域の両親学級の沐浴指導や職場での沐浴指導の際に、参加された方に保湿剤の必要性を説明してきました。
Contents
赤ちゃんの肌
赤ちゃんのスキンケアは必須ですが、より良い方法を知っている方は少ないです。
もしかしたら、あまり効果のない方法でスキンケアしてあげている「つもり」になっているだけかもしれません。
赤ちゃんの肌はとてもデリケート
赤ちゃんの肌の特徴
- 表皮が薄い
表皮は肌の水分を保ったり、感染から守るバリア機能があります。
しかし、赤ちゃんの表皮は大人の半分くらいの薄さなため乾燥しやすくて、皮膚を守るバリア機能が未熟です。
- 肌の水分量に対して蒸発する水分量が多い
赤ちゃんの肌は大人の肌と比べて、水分量が半分以下もしくは3分の1くらいしかありません。
ですが、皮膚から蒸発していく水分量は大人とそこまで変わりません。
- 皮脂の量が不安定
生後3か月くらいまでは、ママのホルモンの影響で皮脂の分泌が多いです。
しかし、その後は大人の3分の1程度まで減少するため乾燥しやすいです。
- 肌が中性
大人の肌は弱酸性になっています。
肌が酸性であると、抗菌作用があり細菌の侵入を防いでくれます。
しかし赤ちゃんの肌は中性でなおかつ大人の2~3倍汗をかきます。
そのため細菌が繁殖しやすく、肌トラブルを起こしやすいです。
皮膚のトラブルとアレルギーの関係
乾燥がなぜいけないのか
乾燥=バリア機能が破綻するということ。
健康な皮膚はきめ細やかで水分が蒸発するのを防いでくれます。
しかし、乾燥した肌はひび割れたり目が粗くなってトラブルの原因となります。
冬の手の甲などを思い浮かべるとわかりやすいと思います。
皮膚に溝ができたり、ひび割れたりしやすいですよね。
アレルギーとの関係
傷がついた皮膚には下の図のようにダニ、食物、細菌など、アレルギーの原因となるものが侵入しやすくなります。
私たちの体は皮膚から侵入してくるものは異物ととらえます。
そのため入ってきた異物に対して抗体をつくってしまいます。
これを経皮感作(けいひかんさ)と言います。
そして少し大きくなってきてから食べる離乳食などで、抗体が作られてしまっているものを食べた時に、体が異物だと判断し抗体が戦います。
つまり、アレルギー症状を引き起こしてしまうのです。
アレルギーには食物アレルギーの他に、喘息やアレルギー性鼻炎など様々なものがあります。
赤ちゃんのスキンケアの方法
では、具体的にどうやってスキンケアをしたらいいのかを解説していきます。
ママさん必読の内容ですので、ぜひ確認してくださいね!!!
洗剤や保湿剤はどんなものを選ぶべきか
洗剤の選び方
ベビー用であれば基本的になんでも良いです。
ただしオーガニックの製品は避けた方が良いです。
オーガニック製品には牛乳やピーナッツオイル、ココナッツなどのたんぱく質が含まれていることがあります。
たんぱく質が含まれていると上に書いた経皮感作(けいひかんさ)を起こします。
よって、アレルギーの原因となることがあるので注意が必要です。
保湿剤の選び方
保湿剤の種類は大きく分けて2つあります。
- ヒルドイドなどの水分を多く含んだもの、
- ワセリンなど油分を多く含んでいるもの
の2つに分けられます。
この2つにはそれぞれ役割があります。
水分を多く含んだものは、角質に直接水分を付与します。
油分を多く含んだものは、皮膚の表面に膜を作って覆い、水分の蒸散を防ぎます。
つまり、もし乾燥がひどい場合には
水分を多く含んだ保湿剤→油分を多く含んだ保湿剤
の順番で塗ることで皮膚に水分を与え、その水分を逃がさないようにすることができます。
ものによってはこの2つが一緒になっている保湿剤もあります。
洗い方のポイント
泡の石鹸で洗おう
もともと泡状になっていなくても大丈夫です。
液体石鹸であれば、ビニール袋に液体石鹸とお湯を入れてシャカシャカする。
洗面器に液体石鹸とお湯を入れて泡立てネットでクルクルする。
などで簡単に泡を作ることができます。
泡をすくって逆さにして落ちないくらいのきめ細かい泡がベストです!!
全身を泡で洗おう
両親学級などではガーゼとお湯で顔を拭くと説明されることもあるかもしれません。
しかし、お顔に湿疹ができる赤ちゃんは割と多いです。
そのため、お顔も泡の石鹸で洗ってあげる必要があります。
おでこやほっぺに泡をのせて指の腹でお顔全体を優しく洗ってあげてください。
ベビー用の石鹸であれば多少目や口に石鹸が入ってしまっても問題ありません。
また首や脇の下、足の付け根など皮膚が重なり合っているところもしわを伸ばしてしっかり洗ってください。
しっかり流そう
泡でしっかり洗うのと同様にしっかり流すことも大切です。
石鹸が残ってしまっていると化学的刺激で皮膚があれてしまう原因となります。
保湿剤の塗り方のポイント
塗る量を決めるのは「1FTU」
1FTUとはチューブタイプの軟膏で大人の人差し指の先~第一関節まで(=約0.5g)です。
この1FTUで大人の手のひら2枚分の範囲を塗ることができます。
保湿剤のタイプ別の1FTU
新生児~6か月くらいであれば8FTUくらいあれば全身に塗ることができます。
塗り方のコツ
・保湿剤を全身にポンポンポンとおいてしわに沿って伸ばす。
化粧下地を塗る時もほっぺや鼻の頭、おでこにポンポンと置いてから伸ばしますよね?
それと同じようにまずはお顔や全身にポンポンポンと置いてから塗るようにすると良いです。
また前屈したときにお腹などは横にしわができますよね?
そのため保湿剤は横に伸ばして塗ると良いです。
・塗った後ティッシュがはがれないくらいを目安に塗る。
すり込んだり薄く塗ると皮膚全部に塗れないです。
たっぷり、のせるように塗ると全部に保湿剤がいきわたります。
保湿剤はとにかくケチらず、ガンガン使うのがポイントです。
あと忘れがちですが、頭皮も乾燥しやすいため、髪の毛をかき分けて塗りましょう。
まとめ
ここまでをまとめると、
- 赤ちゃんのスキンケアは必須
- あなたは、赤ちゃんにとって効果的なスキンケアができていないかも
- 効果的なスキンケア方法は、洗い方と保湿剤の塗り方のポイントを抑えること
です。
以下が、病院でも使用している、おすすめの保湿剤や石けんです。
これらは、皮膚アレルギー、食物アレルギーのテストをクリアしており、安心して使用できます。
少しお高いですが、容量が多く、長く使える上に品質はとても良いので損したと感じることはありません!!
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